そこが知りたい!ビールの豆知識:原料

ビール

忘年会や新年会、何かちょっとした祝い事などで飲むことのあるお酒の中でも、高い消費量を誇るのがビールです。

アルコール度数は低めでのどごしは爽やか、クセがないので飲みやすいのが人気の理由です。

お酒好きの人はもちろんのこと、付き合いで飲む人も多く、普段から何気なく飲んでいるビールですが、実は原料がどんなものか答えられる人は意外と少なかったりします。

麦に水といった漠然とした答えができるかもしれませんが、複雑なものと捉えられがちです。

日本では酒税法で定められており、主原料に麦芽、ホップ、水、酵母に加えて副原料に米、でんぷん、とうもろこし、糖類などが使用できます。

前述の通り日本でのみ定められたもので、ドイツでは麦芽100%など国によっては様々な決まり事があります。

大麦

主原料4種類のうち麦芽は大麦を水に浸して発芽させたもので、大抵のものはビール大麦と呼ばれる二条大麦が使用されています。

大麦は九州や関東といった日本各地で栽培されていますが、現在使用されている麦芽のほとんどが、価格面からの問題でカナダやオーストラリア、ヨーロッパなどから輸入されているのが現状です。

使用される二条大麦の条件は、

  • 穀粒の大きさや形状が均一で穀皮が薄いこと
  • でんぷんの含有量が多くたんぱく質が少ないこと
  • 酵素力と発酵性が高いこと

が挙げられ、これらをクリアしたものが加工に最適とされています。

特色の高いホップはセイヨウカラハナソウというつる性の植物で、受精していない毬花を夏季に収穫して使用します。

アロマホップやビターホップと呼ばれるものがあり、それぞれに芳香や苦味を与えるなどの特徴を持っています。

また、雑菌の繁殖を抑える働きもあり、ビールの腐敗を防ぐことで長持ちさせることができるのです。

日本では東北地方など冷寒地で栽培されていますが、醸造に使用する大多数はドイツやチェコなどの海外輸入となっています。

水

ビールが飲み物ということで主成分ともなる水は、味や香りに大きな影響を与えるものとして重要な役割を持っています。

水質条件は厳しく、無色透明に無臭で汚染されていないことは当然のことながら、含有されるカルシウムやマグネシウムといったミネラル分も考慮されます。

軟水を使用するか硬水にするかも重要で、工場の立地はこうした水質に左右されています。

最後の酵母はイーストとも呼ばれ、栄養体が単細胞性を示す真菌類です。

加熱した麦汁に酵母を加えることで発酵し、糖分のほとんどがエタノールと炭酸ガスに分解されることでビールへと変化していきます。

こうした主原料を使用することで完成しますが、作り方次第で工場によって味や香りが変化して様々な種類が生まれるのです。

また、副原料である米やでんぷん、とうもろこしなどを使用することで、味のバランスを調節して飲みやすいものを製造します。

日本だけでなくアメリカやヨーロッパ各地でも行われる手段であり、飲む人の嗜好に合わせた醸造がされるのです。